水泳は、個人種目です。体力・泳力を伸ばす為の自分自身との戦いでもあり、ライバルとの戦い でもあります。自分自身の気持ちや力が大切な競技だからこそ、その戦いに勝つために必要な「自分の限界を知り、その限界を超えるために頑張る」という根性を育みます。また水泳ならではの数々の大きな大会に出場する事で、「臆することなく堂々と日々の成果を発揮できる」という度胸を身に付けることができるのです。
「根性・度胸」は最近はあまり口にしない言葉かもしれません。お子様がこれからの時代を生き抜くために「粘り強く頑張る」「はっきり自己主張ができる」ということは人生と成長に大きく関わってくることです。
また大人の方にも再認識していただけたら幸いです。水泳とは健康はもちろん泳法も身に付き、人間形成の基本となる精神を培うことができるスポーツなのです。
浮力・抵抗・水圧・水温この4つのパワーが働く水中での運動は、ご自身のペースで無理なくでき、陸上の運動よりも少ない負荷で大きな効果を得ることで、体力づくり、リハビリ、ダイエット等に最適です。泳がなくても、歩くだけ、立っているだけで効果が実感できます。
水泳は、バランスよく全身の筋肉を鍛えるので腰痛、肩こり等の方に効果が高いといわれており、心肺機能の向上や平衡感覚が鍛えられる事により脳細胞が活性化し若返りの効果も見込めます。更に水中では水の抵抗によって陸上での運動より、大きな効果を得る事ができます。また寒冷刺激によって体温調節機能の強化もできますので風邪をひきにくくなる効果もあり、総合的な体力づくりに最適です。
リハビリをする上で大切な事は、無理をしてはいけないという事です。今よりも悪くなってはリハビリになりませんし、患部を気にすることで他の部位に負担がかかるようでは元も子もありません。水中では、浮力の効果で体重が約10分の1まで減りますので陸上では歩く事が出来ない人も歩く事が出来るのです。しかも水の中では転んで怪我をする心配もありませんのでリハビリに適しているのです。
脂肪を燃焼させるには、身体に酸素をたくさん入れながら行う有酸素運動が必要です。十分な酸素があって、はじめて筋肉は脂肪をエネルギー源として燃焼をさせる事ができます。運動を開始して脂肪が燃焼し始めるまでに15分~20分かかりますので、ただ強い負荷をかければ良いわけではありません。脂肪燃焼のカギは「酸素」と「時間」。これを同時に満たすものが水中運動なのです。